私が幼稚児だった頃の話です。
毎日母と歩いて登園していたので、年長さんになる頃には幼稚園への道をすっかり覚えていました。
ふと横を見たら、小学生が歩いています。
「あの子たちはママと一緒じゃないのか〜。私ももう少しで小学生だし、1人で歩けるんだけどなぁ」
そう思い、母に言ってみることにしました。
「道覚えてるし」とかそういう問題じゃないんや。
おかーさんごめんなさい。フツーに無理でした。
なんで子供の頃はあんなに自信満々だったんだろう!
幼稚園児が1人で歩くなんて危なすぎる!
フラフラ歩くし、車道にはみ出そうになるし、万が一犯罪者なんかがいたら、ひょいと抱えてあっという間に連れ去られてしまいそう…!
しっかりしてそうに見える年長さんも、中身はまだまだ幼児っぽさが抜けてなくて、やんちゃに走り回って寄り道ばかり。
小学生のママさんですら子供達だけで登校させるのは心配だと言っています。
ましてや幼稚園児なんてとんでもない。
GPS付きの防犯ブザーを持たせても、ランドセルごと防犯ブザーをどこかに置きっぱなしにしていたら意味ないし…と、不安は尽きないそうです。
子供の頃は親が心配性だと思っていたけど、大人になってようやく親の気持ちが分かったというお話でした。